脂質異常とは

脂質異常とは、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪の値が慢性的に高い状態、もしくはHDL(善玉)コレステロールの値が低い状態などが続くことです。

脂質異常症になっても、病状がかなり進行するまでは自覚症状があまり見られず、適切な治療を受けずに放置しておられる方も少なくありません。しかし、血液中に含まれる脂質の濃度が異常値を示す状態が続くと、動脈硬化が進行したり、心筋梗塞や脳梗塞を発症する原因となります。

脂質異常の治療について

トリグリセライド(中性脂肪)高値の要因としては、エネルギー量のとりすぎ、特に酒・油もの・糖質のとりすぎがあげられます。HDLコレステロールの低値は中性脂肪の高値と連動することが多く、食事療法の改善を行い、改善乏しい場合には薬物療法を考慮します。

LDLコレステロール高値の方は、飽和脂肪酸や鶏卵、コレステロール摂取量が多い方はその量を控えることが望ましいですが、個人差が大きく、適切に薬物療法を考慮する必要があります。特に遺伝性疾患である家族性高コレステロール血症の場合は、より厳格な治療を要するため注意が必要です。 健康診断で異常を指摘された方や、薬剤による治療を開始した方がいいかお悩みの方は、ご相談下さい。