痛風・高尿酸血症とは

痛風はよく知られた病名かと思います。そして、インターネットなどの情報が非常に豊富となった昨今では、痛風について調べてみると。高尿酸血症という病名を目にすることも多いと思います。

痛風について

ある日突然、足の親指などの関節が赤く腫れだし、激しい痛みが起こる疾患です。血中の尿酸値が高い状態が長く続くと、尿酸が関節の中で固まって結晶化して、炎症が起こり痛風を発症します。

強い痛みを伴う病気であり、適切な治療と生活改善により、尿酸値の変動を抑えて安定しておくことが重要となります。痛風の方は、糖尿病や高血圧、脂質異常などを併発しているケースも多いので、そのような場合は、合併症の治療も同時に必要となります。

高尿酸血症について

高尿酸血症は、栄養過多(食べ過ぎ)などによって内臓脂肪が溜まっていき、血液中に含まれる尿酸の量が多くなってしまう病気です。内臓脂肪によって産生された遊離脂肪酸が肝臓に運ばれることにより、プリン体の代謝が過剰になり、尿酸値が高まっていきます。また高尿酸血症は痛風発作を起こすだけでなく、激痛を生じる尿路結石を引き起こすこともあり、心筋梗塞や腎不全などにも関係しています。

このような方は尿酸値に注意が必要です

  • プリン体の多い食品(レバー、エビ、魚の干物、肉類)をよく食べる
  • お酒(ビールなど)を飲み過ぎることがある
  • 清涼飲料水をよく飲む
  • 内臓肥満が蓄積している
  • 血縁者に痛風の人がいる
  • 水分をあまり摂らない
  • 痛風・高尿酸血症の治療について

    プリン体を多く含む食品の摂取やお酒を控えめにし、バランスの良い食事を心掛けましょう。さらに、体重管理の改善、肥満の解消も大切です。食生活に大きくかかわる病気ですので、食生活の改善についてご相談下さい。

    一方で、高尿酸血症は、痛風発作などの合併症を起こす前に尿酸値をコントロールすることが重要です。 食事療法や飲酒習慣の改善が困難な場合には、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などの使用も相談させて頂きますので、早めにご相談下さい 。